こんにちは、武藤遼です。
今回は、答案構成について書いていきたいと思います。
答案構成とは、僕が受験生時代によくやっていた勉強法です。
その時の話は、こちらの記事に詳しく書いています。
こんにちは、武藤遼です。 今回は、僕がやってきた答案構成について話したいと思います。 僕は、答案構成を1000回以上繰り返してきました。 1000回!?嘘だろ??と思った方もいるかも知れません。 しかし、これは嘘ではありません。真実[…]
ありがたいことに、僕の動画やブログを見てくれて答案構成を勉強に取り入れていますという人が増えました。
答案構成に関する質問も最近よく来ます。
中でも多いのが、答案構成にかける時間がどうしても長くなってしまうというもの。
僕は速い時には5-10分で答案構成をしていました。
しかし、そんなに早くできない。
1問につき30分とかかかってしまったりします。
これではたくさんの問題をこなすことができず、不安を感じています。
そんな質問が多く寄せられています。
ということで、今回は、答案構成を超速でやるためのたった1つのアドバイスについて書いていきます。
結論
結論からいいます。
答案構成を超速でやる方法、それは、
答案構成から論証を省くこと
これです。
これだけです。
これだけで、答案構成が超速でできるようになります。
例えば、こんな答案構成をしていたとしましょう。
1 処分性
⑴ 処分:国または地方公共団体が行う行為のうち直接国民の権利義務を形成しその範囲を規定することが法律上認められているもの
判断基準:①公権力性②法的効果③紛争の成熟性
⑵ 当てはめ(問題文の内容を箇条書きで書く)
⑶ 結論
2 裁量の逸脱濫用
⑴ 比例原則で検討
要件裁量:専門技術的判断、一般的抽象的文言
効果裁量:「できる」、専門技術的判断
→裁量あり
⑵ 当てはめ(問題文の内容を箇条書きで書く)
⑶ 結論
これを、このようにします。
1 処分性
⑴ 論証
⑵ 当てはめ
⑶ 結論
2 裁量の逸脱濫用
⑴ 論証
⑵ 当てはめ
⑶ 結論
これで終わりです。
これだけで、答案構成が超速になります。
論証部分は、はっきり言って暗記です。
暗記しているものは、答案でそのまま書けます。
別に答案構成に書かなくても、答案に直接書けます。
本番で初めて考えたがゆえに、短期記憶であるがゆえに忘れてしまう可能性があるからこそ、答案構成として残しておくのです。
受験勉強の過程で覚えまくって、頭に染み付いた論証をわざわざ答案構成に展開する必要はありません。
それは答案構成なんかしなくても、答案に書けます。
逆に言うと、それくらいできるようにしっかりと覚えておかなければいけません。
昔は僕も分からなかった
僕自身、昔は論証をそのまま答案に書いていました。
無駄に長い論証を、そのまま答案構成に書いていたんです。
でも、あるとき気づきました。
これ、答案構成に書かなくて良くね??
だって、覚えてるもん。
別に答案構成なんかしなくたって、そのまま書ける。
いや、だからこそ論証なんだろう。
答案構成は、答案の構造と当てはめの要素を書いておけば十分だ。
そう思って、試しに論証のところを単に「論証」と書いてやってみたら、なんの支障もありませんでした。
普通に答案を書くことができました。
それ以来、僕の答案構成から論証部分は消えました。
そうすることによって、答案構成がめちゃくちゃ速くこなせるようになりました。
まさに超速です。
バンバン進む。
答案構成を速くやろうと思ったら、当たり前ですが答案構成に書く量を減らさなければいけません。
どこを減らせるかというと、それはやっぱり論証部分なわけです。
論証は、どの答案でも同じだからこそ論証なわけです。
答案構成は、その問題に特有のことだけ書いておけば十分です。
その問題に特有な部分といえば、答案のナンバリングと当てはめの事情くらいです。
論証は、問題に特有な部分ではありません。
答案を書く時に初めて思い出せば十分です。
些細なことかと思うかもしれませんが、これだけでも相当時間は変わってきます。
試験本番とかだったら特にそうです。
論証なんか答案構成にわざわざ書かなくても答案は書ける。
ここに気付けるかどうかが勝負です。
すでに覚えてるんですから、わざわざ書く必要はないです。
その場で考えたことを留めておくための答案構成です。
その場で考えたことだけ書きましょう。
もちろん、普段の勉強でも同じです。
論証なんて、答案例見て確認すれば十分です。
わざわざ答案構成のたびに書く必要はありません。
自分が思っている以上に、論証は暗記しているもの
みなさんが思っている以上に、みなさんの記憶力はすごいです。
論証くらいなら、思い出してくれます。
さらに言えば、論証なんて一字一句正確に書ける必要はないです。
ちょっとくらい間違えたって、誰も気にしません。
大筋があっていれば十分です。
論証よりも、規範と当てはめが一致しているかが大事です。
採点者は、そちらの方を見ています。
論証だけを単体で見て得点をつけることはしません。
論証と当てはめの対応を見ています。
だから、少しくらい論証が雑でも大丈夫です。
そもそも、論証なんて予備校が作ったもので、司法試験委員会がその正確性を認めているわけではないですからね。
仮に覚えている論証を正確に書いたって、きちんと点数が入るかどうかも定かではないわけです。
多くの受験生が論証を神格化しすぎなんですね。
論証は、そんな万能なものではないです。
論証は、事例を解決するための基準を定立する行為です。
当てはめをするための準備行為に過ぎないわけです。
思考停止で重要視するのはやめましょう。
僕もかなり適当に書いていました。
こんな感じだったよなあ。
うろ覚えで、一言一句正確に書いていたなんてことはありません。
論証は結局は基準を定立する行為に過ぎなくて、そこで提示した基準と当てはめの一致が大事だということがわかっていたので、論証にこだわることはありませんでした。
それでもなんとかなるもんです。
論証よりも、答案構成
くれぐれも、論証を正確に書いて点数を稼ごうとは考えないでください。
それよりも、もっと効率よく点を取れる方法があります。
それが答案構成という答案の形式面です。
ナンバリングをどのようにするか。
これは、受験生の思考をものすごく反映しています。
見える人には、ナンバリングだけで受験生の思考が見えます。
その人がどのくらいのレベルで、何を考えているのか。
それがナンバリングだけでわかります。
ナンバリングだけで受験生の実力がわかるので、もはや論証とか当てはめといった答案の中身を読む前におおよその評価は下されています。
あくまで大まかな評価であって、具体的な点数はもちろん中身を見ますが、大枠はすでに形式面で決まります。
形式面で悪い印象を与えてしまったら、いくらいいこと書いてても残念なことにしかなりません。
逆に言えば、形式面がしっかりしていれば、中身が多少あやふやでも高評価を得られる可能性があります。
僕はそう考えて、答案構成を極めてきました。
第一印象で勝負を決める。
そのための答案構成です。
答案構成ができれば合格が限りなく近づくことは間違いないので、是非みなさんも今回のアドバイスを参考に答案構成を極めていってください。
答案構成についてはメルマガや動画でも詳しくお話ししているので、そちらも見てくださいね。
それでは。
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僕は大学1年生から勉強を始め、
大学3年生で予備試験に合格、
大学4年生で司法試験に合格しました。
予備試験に合格するまでで勉強はほぼ終えてしまい、
予備試験後から司法試験までは
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法律の勉強はほとんどしませんでした。
信じられないかもしれません。
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そんな僕でも自信を得ることができて
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その後もいろいろなことに挑戦できています。
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武藤遼が司法試験に合格していくまでの過程は下記の記事で公開しています。
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