司法試験に5回落ちたけど予備試験に1回で合格してしまったTさんの話

こんにちは、武藤遼です。

今日は、僕が教えた受験生が起こした
スーパーミラクルな大逆転合格の話をしたいと思います。

司法試験に5回も落ちた

Tさんは、ロースクールを卒業して、
司法試験の受験資格を得た受験生でした。

2年間ロースクールに通い、
無事に卒業すると、司法試験の受験資格を得ることができます。

受験資格は、5回まで。

5回のうちに合格できれば、それでいいですが、
5回不合格になると、受験資格を失います。

これを、失権といいます。

権利を失うということですね。

ロースクールに通うのに、
学費が合計で200万円ほど。

たくさんの時間とお金を費やし、
さらには5年の受験期間を経て、
結果は全て不合格。

どれだけの時間とお金を無駄にしてきたのでしょう。

Tさんは、失意の中、僕の元を訪れました。

諦めきれず、予備試験を目指す

Tさんは、失権しても諦めきれず、
再度受験資格を得るため、予備試験を受けることを決意しました。

司法試験を受けるための手段としては、
ロースクールを卒業するルートだけでなく、
予備試験に合格するというルートもあります。

こちらは、受験資格や制限はなく、
誰でも好きなだけ受けることができます。

そうはいっても、
Tさんはすでに司法試験に5回落ちています。

そこからもう一回立ち上がり、
予備試験の合格を目指すことは簡単なことではありません。

しかも、
予備試験は司法試験よりも合格率が格段に低い試験。

司法試験に落ち続けてきたことからすれば、
予備試験に合格することはほぼ不可能といえます。

実際、失権してその後予備試験に挑戦して
見事合格する人はほとんどいません。

多くの人が、予備試験にも落ち続け、
さらに多くの時間とお金を無駄にすることになります。

そのようなリスクを抱えつつも、
Tさんは予備試験に挑戦することにしました。

一目見て、これはダメだ

Tさんとの初回の個別指導。

あらかじめ問題を指定し、
答案を書いてもらいました。

書いていただいた答案を見て、
言葉を失いました。

ひどい。答案の書き方がまるでなっていない。
誰から教えてもらったら、こんな答案になるんだ。

ロースクールは何を教えているのか。
2年間勉強して、このような答案しか書けないというのはどういうことなのか。

いくらロースクールは
司法試験のための予備校ではないとしても、
卒業してこの程度の答案しか書けない受験生を生み出しているのは
ひどすぎます。

基本的な答案の書き方すら身についていない。
司法試験まであと半年ちょっと。

このままの実力では、
来年の合格は絶望的でした。

武藤流で、徹底的に鍛える

これは急いでテコ入れをするしかない。

急ピッチで、
答案の書き方を教えました。

論文の答案には型がある。
その型を、徹底的に教え込みました。

とは言っても、
答案の型は非常にシンプルなので、
そこまで大変なものではありません。

というよりも、
根本的な考え方が抜けていたので、
それを補うという感じでした。

個別指導を通して話していると、
法律の知識は結構持っている。
判例など基本的な知識も豊富でした。

ただ、それを答案に生かしきれていない。

身につけている知識を、
どのように答案に表現するかが課題でした。

予備試験合格のために必要なのは考え方。

それがないと合格できません。

それを伝えるのが武藤流。
武藤流の視点を徹底的に叩き込みました。

合格者でも、わかりません

Tさんと話していると、
法律を難しく考えすぎている。

法律は、国のルール。
国のルールということは、国民がちゃんと理解していないといけない。

いろんな人がいますから、
人によって理解度は違いますよね。

そんな多くの人たちのことを考えたら、
難しくしすぎると法律が国のルールとして機能しないでしょう。

もっと気楽に、
もっと法律は国民に優しく作られていますから。

そうやって、
まずは法律に対する意識を変えていきました。

さらに、予備試験の問題に対する意識も変えていきました。

ここの部分は、合格者でも分かりません。
でも、ここはしっかり理解しておいた方がいい。

どこを理解するべきで、
どこは解けなくても大丈夫なのか。

そこの部分を徹底的に叩き込みました。

Tさん自身、僕のような合格者はなんでも知っていて
問題も完璧に解くものだと思っていたようで、
そこの思い込みをなくせたのが一番良かったところだと言っていました。

結局、視点なんですよね。

合格者の視点であり、武藤遼の視点。

それを僕は伝えています。

武藤流で教える時には、
テキストや判例はあまり使いません。

六法と問題と、答案。
試験本番で与えられるものに絞って、
どのように答案を書くべきだったか。

それを徹底的に考えます。

多くの受験生がつまずく原因は
知識以前の段階にあるからです。

それが視点であり、試験に対する意識であり、戦略です。
ここで勝負が決まります。

ここに気付いていない人がものすごく多い。
指導者でもあまりいません。

合格できない原因は
知識の差ではなく、意識の差にあります。

その理解がTさんには
決定的に欠けていました。

変わるときは一気に変わる

合格者の思考に気づき始めたTさん。

なんと、試験本番でなく、
試験前の模試や答練の段階から結果が出始めました。

模試や答練でいい成績が取れるようになり、
試験に向けて自信がついたというのです。

きちんと力を出し切れば試験は合格する
最終的にはこのような精神状態に達して、試験に臨めたとのこと。

合格レベルまで持っていくことはできると思っていましたが、
さすがにここまで変わるとは思わず、僕も驚きました。

変わる時は一気に変わります。

逆にいうと、
変わらないならそれはやり方が悪いということですね。

適切なやり方で勉強すれば、
結果はすぐに出ます。

それをTさんが証明してくれました。

奇跡の大逆転合格

そして、待ちに待った合格発表。

嬉しい報告が飛び込んできました。

見事、Tさんは予備試験に合格。

それまで5回連続で司法試験に落ちていたのに、
翌年一発で予備試験に合格しました。

武藤先生のおかげです。
武藤先生が合格レベルを教えてくれた。

どこまでできて、どこができなくていいか。
そのラインを教えてくれたのが本当によかった。

合格者の生の声が聞けたから、
自分の思い込みを正すことができた。

武藤先生が合格者の思考を教えてくれなかったら、
絶対自分は合格していなかった。

ありがたいことにTさんは僕のおかげと言ってくださいましたが、
もちろんTさんの努力があってこそです。

ここまで変わるとは僕も予想していませんでした。

司法試験に5回落ち、失権してからの
翌年の予備試験一発合格。

これは多くの受験生の希望になる。
僕はそう思いました。

大事なのは、視点だ

Tさんとの個別指導は、
そこまで頻繁にやっていたわけではありません。

つきっきりで僕が指導できたわけではありませんでした。

それでも、
Tさんを合格レベルに持っていくことができた理由。

それが視点です。

司法試験で本当に必要とされているのは、
知識ではなく、考え方。視点。

それがわかっていたからこそ、
短時間で必要な処置を施すことができました。

意識一つ、考え方一つで
人は変わります。あり得ないくらい変わります。

視点、考え方。

こういう見えないものを
多くの人は馬鹿にします。

見えないからと感覚がわからず、
見えるテキストや判例、出題趣旨採点実感に頼る。

そんなもので合格できるなら、
もともとTさんは困っていなかったでしょう。

そのような見える世界にないものだからこそ、
多くの人が困るのです。

それが意識。視点。考え方。

これで全て決まっています。

部活もやり大学生活もありで勉強時間が確保できなかった僕が
短期間で合格できたのは、視点があったからこそです。

当たり前ですが、
多くのことを覚えようと思ったら、時間がかかります。

合格した時も、知識量はそんなに多くありませんでした。
それでも、合格する自信があった。

それは、視点があったからこそです。
視点を持って勉強し、徹底的に戦略を練った。

だからこそ、
僕は短期間で合格することができました。

Tさんにも、
同じことを指導しただけです。

意識一つです。
それが、全てを変えます。

気づくか、気づかないか。

気づけば、それで終わりだし、
気づかなければ、一生路頭に迷う。

それだけのことです。

誰でも、変われる

武藤流では、再現性を徹底的に意識しています。

僕だけが受かっても、なんの意味もない。

僕がやってきたことを、誰でも理解し、再現できるようになる。

僕の中には、常にその意識がありました。

だからこそ、自分だけの知識で終わらせず、
受験生が理解してくれるように徹底的に考えている。

その結果が、Tさんの合格に結実しました。

本当に嬉しいです。

頑張ってよかったなと思います。

変わる時は、本当に変わります。
すぐに変わります。

考え方ひとつですから。

理解すればすぐに変わるのは当然です。

そのような武藤流の視点が、
武藤流の講座や教材には随所に詰め込まれています。

僕がお勧めしている
武藤流基本答練テキスト。

これに視点は集約されています。

初心者も、行き詰まっている人もまずはここから。

テキストをやり込めば、見える世界変わります。
合格者の思考、武藤遼の思考が身につきます。

困っている人がいたら、
是非試してみてください。

こちらの記事で紹介しています。
司法試験の勉強をこれから始める人が最初にやるべきことを説明する
※2020追記 特別編の案内を出しました。

すぐに結果が出るっていいですよね。

一瞬で結果出るのはモチベ上がります。

超上がります。

もし自分がうまくいかないのは知識がないと思っている受験生がいたら、
今すぐその考えは捨ててください。

知識レベルで物事を考えていると、
勉強のコスパがめちゃくちゃ悪くなります。

それで受かる人ももちろんいますが、
もともと頭が良かったり、馬力で押し切る人がほとんどです。

普通の受験生にはお勧めしません。
それよりも、思考。意識。
これを徹底的に変えましょう。

思考。意識。考え方。視点。
ここが肝です。

思考を変え、視点を得て、
合格という扉を開いてください。

できるようになると、気持ちいいですよ。
見える世界が変わると、自信つきますよ。

負ける気しなくなります。
実際、僕は余裕でした。
もちろん緊張はしたけど、合格への自信が揺らぐことはありませんでした。

テコ入れするなら、絶対知識より考え方。

たかが思考。されど思考。

バカにしてはなりません。

考え方一つで、人生さえも変えることができます。

みなさんも、経験ありませんか??

もしあるなら、
それは合格への大きなヒントです。

勉強でも、それをやればいいだけですから。

考え方学んで、見える世界変えましょう。

 

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予備試験に合格するまでで勉強はほぼ終えてしまい、
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法律の勉強はほとんどしませんでした。

信じられないかもしれません。
お前には才能があったんだろ?とも言われます。
僕はもともと司法試験を目指していたわけでもなければ
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プロフィール

初めまして、武藤遼です。 僕は今、予備校で大学受験や司法試験の受験指導をしています。 文系の最高峰の試験といわれる司法試験。法律家になるための登竜門です。 僕は、大学に入学した直後から司法試験の勉強を始め、大学3年生の時に予備試験に合[…]


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